平成26年度 芸術療法愛媛セミナー 第3回 「園芸療法」

アメリカ園芸療法協会とカナダ園芸療法協会認定のHTRである、田崎史江先生をお迎えして園芸療法を学びました。

HTR…認定されるには、関連分野で就業し、より高い登録レベルを目指して勉学、さらに実地の経験を積んでいる人が対象で、長期間園芸療法の仕事をした実績が必要となります。)

 

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まずは、プロジェクターを用いて園芸活動の療法的利用の歩みについて

世界の国々と日本の相違点や、

高齢者にとっての園芸療法についての利点や、

園芸療法を導入するためには何が必要なのか、

細やかな説明がありました。

 

 

 

写真を多く取り入れて、大変分かりやすく参加者にとって様々なヒントがあったと思います。

 

 

 

 

 

 

午後は、実際に作業を試みました。

 

 

 

花の寄せ植えでは、作業を分析するため、まずは文章化し、工程を一目で理解できるように図も書き加えて、作業の特性を考えました。花苗の特長を頭に入れながら、材料を選び、鉢に土を入れて各自選んだ花苗を植えていきました。

手順の中で、声かけ・説明内容・注意の促し方など、クライアントとの関わりの持ち方についても学びました。

安全に道具が使えているか気にかけたり、会話を注意深く聞いたり、作業中の表情をよく見て、楽しんで興味を持ってもらっているか常に目配り、心配りが大切だと気付きました。

 

 

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そのあとは、ハーブを使って、可愛いハート形のポプリケースをフェルトで制作しました。

 

 

 

・ローズマリー(記憶力・集中力に作用)

 

 

 

・ラベンダー(鎮静・抗菌・殺菌)

 

 

 

・レモングラス(抗菌・殺菌・虫よけ)

 

 

 

・ゼラニウム(鎮静・ホルモン分泌の調整)

 

などから、自分の気分や好みにあったハーブとフェルトの色を選び、みなさん、それぞれ個性的な作品ができました。色の組み合わせ方で雰囲気が変わりますよね。

 

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土や花苗に触れることで、時間を忘れて夢中になっている自分に 驚き、改めて園芸療法の奥深さに気づいた今回のセミナーでした。