平成27年度 芸術療法愛媛セミナー 第3回 「音楽療法講座」  

日時:平成27年9月27日(日)
場所:愛リーコラボ

 音楽療法講座は、ずっと続けて来てくださっているのに、毎年新たな発見やヒントをたくさん導いてくださる 古賀幹敏先生 です。

 午前は、まずミュージッキングや、地域音楽療法について学びました。東京都世田谷区では実践に向けて前進しているようです。
古くから活躍する地域ミュージシャンからの音楽療法に対する反発もありますが、いい形でタイアップして地域住民とうまく交流していけたら、高齢者の健康寿命を延ばす働きかけにもなるのではないかとおっしゃていました。

 さらに、音楽の持つ心理・社会的効果(松井紀和先生の10項目から)を一つ一つ説明してくださいました。
そして、それらから期待できる効果には、精神機能とコミュニケーション機能、また身体機能の維持・改善が挙げられ、音楽とは感情を表へ出して、精神を安定化させるのにも役立ったり、他の人々と共感したり、連帯感を共有できるようになったり、歌唱時はなんと!喋るときの三倍も呼気量が増えていたりと心と身体にとって様々な良い影響があるということがわかっていると話されていました。


 実践的な楽器を使ったレクリエーションでは、キーボードで3拍子のリズムの演奏を聴きながら、それに合わせ1、2、3拍目を楽器で演奏する人の音を聴いてそれを声で表現していきました。
前の人がに言ったものとかぶらないように、どんどん違う表現をしていきました。
 例えば、ハンドドラムに合わせて1人目は①ドンタンタン 次2人目は②トンタッタッ 3人目は③ディントントンというような感じです。
色々な楽器を使うことで、全く違う擬音語が出てとても面白く、皆さん夢中になって考えていました。

 次に、4種類の楽器を2つずつ用意し、4人1グループを2つ作ります。
背中合わせで相手が見えない状態になり、Aグループの誰かが先ほどと同じ3拍子のリズムで2.3拍目で楽器を鳴らします。
続いてすぐの3拍子でBグループの中で同じ楽器を持っている人が真似をするというものでした。
 音色の似ている鈴とマラカスなどはわかりづらく、皆さん真剣に耳を澄ませて聴きながら、すぐ自分の番だと演奏しないといけないので、なかなか緊張感もありましたが、間違えるのも何だか楽しくて笑いが絶えませんでした。

 その後は、3人が前に出て、残りの人に目をつむっている間に、キーボードとマラカスとハンドドラムの担当を決めて、演奏をします。
キーボードはドレミファソラシド・ドシラソファミレドと1本の指で鳴らすので、誰でも簡単にできます。それに合わせて、マラカス係とハンドドラム係は自分の好きなように演奏します。
終わったら、皆さんに目を開けてもらい、一人ずつ前に出て、「私がピアノを弾きました!」と、同じことを言います。
 次も、「私がマラカスをしました!」と順番に言い、最後に「私がドラムを叩きました!」と言います。
そこで、見てはいないけれど、誰がどの楽器を演奏したのか推理するわけです。
案外、イメージにピッタリですぐに当たってしまいました。これも投影法の一種で解釈・分析・診断という流れです。


 その後もまだまだたくさんの音楽療法の実践的な方法を教えてくださいました。書き切れませんが、興味を持たれた方は是非、来年度のセミナーにご参加ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。