平成29年11月26日 音楽療法セミナー

2017年12月5日

音楽療法セミナー
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講師 古賀 幹敏氏2017年11月26日

愛媛芸術療法セミナーに長年にわたって講師を務めてくださっている古賀先生。現在は、長崎活水女子大学音楽学科音楽療法コースの准教授でいらっしゃいます。音楽療法の仕事を中心に、精力的に病院での指導や様々な講習会、講演会などもされています。

午前の部:音楽療法がいかに効果的であるか、あるエピソードをお話されました。胃ろうの患者さんがいたそうです。半身まひ状態で寝たきりで言葉を発するのも困難で孤立し、ST(言語療法士)やPT(理学療法士)が様々な働きかけを試みるも拒絶反応があるばかり・・・。音楽療法をスタートし、まずは音楽を聴いてもらい(受動的)、だんだんと自ら歌うようになり(能動的)、最終的には食事をしたいという気持ちが生まれ、リハビリの結果三か月後には食事が少しずつできるようになったということです。音楽に触れることによって、もう一度頑張ってみようと再チャレンジへの意欲のきっかけとなり、個の殻にとじこもっていたのがグループに入る気持ちになれたのも大きな要因のようです。 特に弊社の脳トレ大学などの高齢者対象の事業では、これからの超高齢化社会の中、健康寿命を延伸し、経済活動・地域活動への参加を促すことによって高齢者も「社会の支え手」とする新しい社会システムを追い求める必要があるのですが、まさに音楽療法はいわゆるフレイルの状態から健康な状態へと導く手助けとなる重要な鍵となります。

実践編1: 三拍子の曲に合わせて、 ①両手でひざを叩く→②胸の前で一拍の手拍子→③両手を前に突き出す というのを繰り返します。慣れてきたら、曲をスタートして①から始める①②③のグループ、②からの②③①のグループ、そして③からの③①②のグループに分け最終的に6人で輪になり対角線上に同じグループの人を配して曲をスタート。

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ゲームの中でクラッピングをすることは、とても脳に刺激を与えたり、他者との触れ合いを通じて安心感が持てたりして非常に効果的だそうです。今回は「雪山賛歌」や「星影のワルツ」で行いましたが、歌やテンポを変えたりしてもいいですね。

実践編2:椅子に座って背中合わせになります。 「きよしこの夜」 の曲に乗って、♪き~よし のところで一人が、腕を伸ばして上下左右のどこか一カ所を選んで、パンと手拍子をします。するともう一人が背中越しに上下左右のどこから音が聞こえてきたのかを聞き分けて、すぐに続けてその位置でパンと叩きます。その後も ♪こ~の夜 パン、パンというふうに続けます。実際にトライしてみて思いましたが、案外集中力を要します。同時に歌を歌わないといけませんからデュアルタスクですね。

午後の部:引き続き実践を交えながら、集団と個についての説明とその関連性についてお話しされました。集団になるとそのまま順応するタイプ・適応して何かおかしいと思えば意見ができるタイプ・何でも否定するけど、集団からは離れないタイプなど人が居ます。集団において必ず支配をしたがる人もいて、適応タイプを許さず、離れていく時には「大したことないから出ていくのよ!」と捨て台詞のように発言して、価値の切り下げをしていくのです。また、自分の好きな誰それが行くから行くという個人依存タイプややっていること自体が好きだから行くという作業依存というのもあるそうです。弊社の行っている脳トレ大学のような事業形態の場合、決まった時間、曜日で行うと個人依存が起きやすく来てくれやすくなるんだそうです。その他、役目や役割を与えて居場所をつくるということが大切で、例えば次回に歌う曲を一つ選んでおいてくださいといった宿題を出すと来やすくなります。

実践編3:オーシャンドラムという音の出やすい楽器を使って、曲が終わるまでにグループ間で音をさせずに回していくというゲームをしました。楽器というものは元来音を出すものですが、鳴らさないという使い方もあるんですね。かなり緊張し、集中力が必要ですが、一回鳴ったら終わりではなくて、それぞれのレベルを見極めて一曲の間に1回或いは3回まではOKなどというようにルールと臨機応変に作ることも大事です。セミナー参加者の皆さんも慎重に息を整えながら音をさせないように一生懸命まわしていました。dram
実践編4:1 と言って次の人を指さします。指名された人は2 と言って次の人を指し、3 4 5 6 7 8 9 10と続けていくのですが、このままでは簡単にできてしまうので、4は四本足のねこ、6は六本足のはち、8は八本足のたこ、そして10は十本足のいかというように数字を言葉に置き換えていきます。したがって、1→2→3→ねこ→5→はち→7→たこ→9→いかとなるわけです。頭の中がかなり混乱しますが、それが脳の活性化のつながるのです。間違えて大声で笑うのもまた脳に良い刺激となります。

駆け足でまとめてみましたが、このほかにもいくつも実践的なゲーム等を教えていただきました。早速次のセッションから使ってみたいと思います。今回、初めて参加された方がいらっしゃったのですが、セミナーの後丁寧な感想のメールをいただきました。産業カウンセラーの仕事に従事されているそうですが学ぶところが多くあり、参加して本当によかったとおっしゃっていただきました。

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