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平成28年度「芸術療法 愛媛セミナー」開催のご案内

2016年7月19日 火曜日

平成28年度8月21日(日)に、芸術療法愛媛セミナーの一環として、
「絵画造形療法講座」と「ご本人視点の接し方と認知症予防についての講座」
を開催いたします。詳細は下記よりご覧下さい。

愛媛セミナー情報について

平成27年度 東温市脳トレ大学 秋の交流会(川内・中央教室合同)

2016年7月5日 火曜日


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 平成27年10月8日(木)に、脳トレ大学クローズ教室(川内公民館・中央公民館)から参加希望の26名と脳トレ大学リーダーとで、伊予市中山町のクラフトの里内にあるそば打ち道場へ行ってきました。
 うどんは打ったことがあるけれど、そばは初めて!という方も多く皆さんドキドキ、ワクワク。

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 思っていたより、混ぜる・こねる・伸ばす・切るというそれぞれの工程は、体力も集中力も必要でしたが、皆さん見事に作り上げて、最後はもちろん各自、自分の打ったそばを完食。
 少し不揃いなのも愛嬌があるように思えてしまいますね。

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 その後は、内子フレッシュパークからりを散策しました。
 皆さん、思い思いに新鮮な野菜を買い求めたり、人気のジェラートに舌鼓をうったり、楽しい時間を過ごしました。

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平成28年6月19日 絵画造形療法セミナー

2016年6月24日 金曜日
絵画造形療法セミナー
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2016年6月19日(日)10:00~15:30
講師:Sue Lee(スー・リー)氏 ≪米国アートセラピー資格委員会登録アートセラピスト≫

今回で4年連続セミナー講師を務めていただいているスー・リー先生。ずっと受講してくれている方や2年ぶりという方、そして弊社のHPを見て今年度初めて参加してくれた方々と弊社のおこなっている「脳トレ大学」のリーダーたち、合わせて総勢15名で受講しました。
席についてまず気付いたのは、机の上にアルファベットの文字が書いてあるタイルが1人に1個ずつ置いてあったことです。

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〈午前の部〉 10:00~12:00

◆グループコラージュ & 自己紹介
Art:参加者全員によるグループコラージュの作成&コラージュを振り返りながらの自己紹介

まず、1人ずつ ・今日呼んでもらいたい名前 ・受講のきっかけ ・アートセラピーのイメージについて発表しました。
その後、自分の印象をよく表現していると思う写真やイラストを、その場に用意してあった雑誌と切り抜きの中から1つだけ選び出し、1枚の大きい模造紙に1人1枚貼り付けていきました。出揃ったところで、それらを選んだ理由を述べていきました。それぞれになるほどなぁと思う意見もあれば、改めて自分自身をこう感じているのか!という驚きもありました。

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◆ペアワーク:自画像
Art:2人組(または3人)のペアによる自画像作成

そして、そのコラージュを元に四つ切画用紙に絵を描きました。写実的に描くのではなく、感じているイメージを表すのです。さらに、自分の絵の意図について、ペアを組んだ相手に説明をしました。
その際、机の上のタイルのアルファベットと前のホワイトボードの文字と同じ物を見つけて、その文字が表す感情を一番最近感じたエピソードをお互いに話してくださいと言われました。そして、絵を交換して相手の絵の中に、何かペアの方の気持ちをすくい上げて、楽しくさせるようなプレゼントを書き加えました。
これは話す訓練・聞く訓練で、自分も聞いてもらえる体験があると、相手の気持ちを受け止めることができるというものです。人の絵に描き加えるというのは勇気がいることですが、お互いに気持ちを伝えあい、そして思い切って受け入れる体験が心を癒すことへつながっていると感じました。

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Solution Focus (ソリューションフォーカス)

問題を深く分析するかわりに、「どうなりたいか」「何を手に入れたいか」という未来イメージを創造する過程を先行させ、そこから目の前の具体的行動を変化させるように導くプロセスがソリューションフォーカスの手法です。自分の中に持っている答えに向かってのゴールにどうたどりつくか、確認することは大事なことです。


〈午後の部〉 13:30~15:30

◆個人ワークとグループワーク

円を八等分した用紙を1人に1枚ずつ配り、各々好きな絵を描いたり、写真などを選んでコラージュしたりしました。そして、それをPizzaのように合わせてから、それぞれが自分の作品の説明をしていきました。
これは、グループの一体感や連帯感を高めるワークで、今回は円にしましたが、あらかじめ紙を円形でなく、ハートの形になるように用意して、最後にみんなでハートを作るのも良いそうです。

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◆アイスブレークゲーム

2つのグループに分かれて簡単なゲームをしました。
はい・いいえで答えられる25個の質問を先生がします。それぞれのグループで「はい」の数をカウントしていき、最後に合計を発表します。これは、数の大小の問題ではなく、すでに顔見知りではあるが、お互いについてあまり知らない場合、共通点や意外性の発見につながり、話が盛り上がるきっかけになるものです。しかし、質問を作成するときには、差別性、攻撃性の少ないものを努めて考える必要があります。

25の質問

1.ヨーロッパに行ったことがある
2. オートバイに乗ったことがある
3. 愛媛以外の県に住んだことがある
4. 芸能人にあったことがある
5. USJにいったことがある
6. 家庭菜園をしたことがある
7. たこ焼き屋さんで働いたことがある
8. 結婚式を企画したことがある
9. リムジンに乗ったことがある
10. 草刈り機に乗ったことがある
11. フルマラソンに出場したことがある
12. 整体に通ったことがある
13. 生徒会委員になったことがある
14. 富士山にのぼったことがある
15. 楽器が弾ける
16. のど自慢大会に出場したことがある
17. 犬を飼ったことがある
18. 外国語が話せる
19. 高校で体育会系クラブに所属していたことがある
20. 5本指ソックスを持っている
21. サーフィンしたことがある
22. 震度5以上の地震を体験したことがある
23. 財布を無くして戻ってきたことがある
24. 親知らずを抜いたことがある
25. 双子の友達がいたことがある

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グループ内で話が弾み、盛り上がる答えがたくさんありました。例えば4の芸能人にあったことがあるは、えっ!そんな場所で!とか、15の楽器が弾けるもトランペットやカホンなど意外な楽器が出てきてちょっとびっくりしました。

◆ライフサークル
Art:人生の歩みを振り返る 作品、コラージュの制作

今までの人生を振り返ってみて、目を閉じてゆっくりと 「楽しかったこと」 と 「つらかったこと」 をいくつか思い浮かべてみました。
それらの出来事を通して、このことがあったから今こうしていられるんだ、これを乗り越えたからこそ、今の自分があるんだという気持ちを思い起こして、時系列に並べて作品に作り上げていきました。
「楽しかったこと」は思い出すことも作品にする作業も簡単かもしれませんが、「つらかったこと」はなかなか自分の中で咀嚼しきれていない部分もあるなぁと気付かされました。
このワークは個人的なものなので、他の人と共有するものではなく、あくまで自分の中にある自我と真摯に向き合う作品作りです。他の方の作品は拝見していませんが、自分の人生を見つめ直すいい機会になりました。


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当日、あいにくの悪天候で、遠方から来られなくなった参加者の方もいて残念でしたが、講義が終わる頃には雨も止み、みなさんの表情もセミナーを通して少し晴れやかになったように感じられました。
今日学んだメソッドを脳トレ大学にも活かせると良いなぁと思いつつ、あっという間に今回の絵画造形療法セミナーも終了してしまいました。スー・リー先生、とても楽しい講義をありがとうございました。

◇平成27年度クリスマスパーティー

2016年6月6日 月曜日

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平成27年度 芸術療法愛媛セミナー 第1回 「絵画造形療法講座」

2015年10月13日 火曜日

日時:平成27年7月26日(日)
場所:愛リーコラボ

絵画造形療法 受講者の皆様から大変好評でしたので、今年もスー・リー先生に講義をお願いしました。
今回のテーマは『私、だいじな私』ということでした。

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午前中はまず、A3のコピー用紙にスクリブル(SCRIBBLE:なぐり描き)をしました。
好きな画材を選び、目をつぶって思ったままに線を描き、緊張をほぐすワークです。
描いた線の中から自分を表すものを見つけてそれを元に自己紹介していきました。
次に、練り消しゴムを粘土のように使用して、「自分の形」を3D作品に制作しました。
出来上がった作品を見ながら、私は~~です。と箇条書きしていきました。
作品との対話を通じて、人の思いは口にして初めて確認できると気が付きました。
人それぞれ、多種多様なメッセージがあり、作品を改めて2Dへとデッサンしました。
何故自分を大切にするのか⇒自分が他にどう扱われるのかが決まるのだと分かりました。

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午後は最初に全員で立って、言葉を発することなく、コミュニケーションをとって誕生日を当てて、左から順番に1月→12月生まれで並んでみました。
ジェスチャーでお互いの誕生日を当て合いながら並んでみましたが、喋ってはいけないとなると、なかなかコミュニケーションとるのは至難の業でしたが、1人を除いて正解でした。

次は薄用紙(やわらかいお花紙)を使って、一人1つずつ帽子を制作しました。
あらゆる考えや気持ちがつまっている頭にかぶる『帽子』を作る機会はめったにないことですので、皆さんかなり時間(50分くらい)を使って取り組まれていました。

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最後に、四つ切画用紙を半分に折って、左半分に先生が用意したコラージュ用の様々な切り抜きの中から今、ストレスに感じているものを選び貼りました。
そして、一人ずつ抱えているストレスについて発表し、全員でその思いを共有しました。
その後、他の方の作品の右半分に、当事者のことを思いながらコラージュしました。
ポジティブ⇔ネガティブな感情はバランスが大切で、実は、少しストレスがあることでやる気が出たり、危機回避できたりすることもあるそうです。

こういった感情と向き合うワークショップを通じて、自分にとって大切なことや、或いは自分自身がいかに大事な存在なのか、また他に対してどのように接していけば良いのか気付かされることが多々あり、ハッとさせられる場面も多くありました。
いつも斬新なアイデアで新しい芸術療法の扉を開いてくれるスー・リー先生に感謝!!
受講者の皆さんは、とても満足気に帰っていかれました。

平成27年度 芸術療法愛媛セミナー 第3回 「音楽療法講座」  

2015年10月8日 木曜日

日時:平成27年9月27日(日)
場所:愛リーコラボ

 音楽療法講座は、ずっと続けて来てくださっているのに、毎年新たな発見やヒントをたくさん導いてくださる 古賀幹敏先生 です。

 午前は、まずミュージッキングや、地域音楽療法について学びました。東京都世田谷区では実践に向けて前進しているようです。
古くから活躍する地域ミュージシャンからの音楽療法に対する反発もありますが、いい形でタイアップして地域住民とうまく交流していけたら、高齢者の健康寿命を延ばす働きかけにもなるのではないかとおっしゃていました。

 さらに、音楽の持つ心理・社会的効果(松井紀和先生の10項目から)を一つ一つ説明してくださいました。
そして、それらから期待できる効果には、精神機能とコミュニケーション機能、また身体機能の維持・改善が挙げられ、音楽とは感情を表へ出して、精神を安定化させるのにも役立ったり、他の人々と共感したり、連帯感を共有できるようになったり、歌唱時はなんと!喋るときの三倍も呼気量が増えていたりと心と身体にとって様々な良い影響があるということがわかっていると話されていました。

 実践的な楽器を使ったレクリエーションでは、キーボードで3拍子のリズムの演奏を聴きながら、それに合わせ1、2、3拍目を楽器で演奏する人の音を聴いてそれを声で表現していきました。
前の人がに言ったものとかぶらないように、どんどん違う表現をしていきました。
 例えば、ハンドドラムに合わせて1人目は①ドンタンタン 次2人目は②トンタッタッ 3人目は③ディントントンというような感じです。
色々な楽器を使うことで、全く違う擬音語が出てとても面白く、皆さん夢中になって考えていました。

 次に、4種類の楽器を2つずつ用意し、4人1グループを2つ作ります。
背中合わせで相手が見えない状態になり、Aグループの誰かが先ほどと同じ3拍子のリズムで2.3拍目で楽器を鳴らします。
続いてすぐの3拍子でBグループの中で同じ楽器を持っている人が真似をするというものでした。
 音色の似ている鈴とマラカスなどはわかりづらく、皆さん真剣に耳を澄ませて聴きながら、すぐ自分の番だと演奏しないといけないので、なかなか緊張感もありましたが、間違えるのも何だか楽しくて笑いが絶えませんでした。

 その後は、3人が前に出て、残りの人に目をつむっている間に、キーボードとマラカスとハンドドラムの担当を決めて、演奏をします。
キーボードはドレミファソラシド・ドシラソファミレドと1本の指で鳴らすので、誰でも簡単にできます。それに合わせて、マラカス係とハンドドラム係は自分の好きなように演奏します。
終わったら、皆さんに目を開けてもらい、一人ずつ前に出て、「私がピアノを弾きました!」と、同じことを言います。
 次も、「私がマラカスをしました!」と順番に言い、最後に「私がドラムを叩きました!」と言います。
そこで、見てはいないけれど、誰がどの楽器を演奏したのか推理するわけです。
案外、イメージにピッタリですぐに当たってしまいました。これも投影法の一種で解釈・分析・診断という流れです。

 その後もまだまだたくさんの音楽療法の実践的な方法を教えてくださいました。書き切れませんが、興味を持たれた方は是非、来年度のセミナーにご参加ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

平成27年度 芸術療法愛媛セミナー 第2回 「運動療法講座」  

2015年8月19日 水曜日

日時:平成27年9月6日(日)
場所:愛リーコラボ

運動療法 一昨年に園芸療法で講義をしていただいた国野友子先生のご紹介で現在、広島県にある学校法人ひらた学園IWAD環境福祉専門学校にて、副校長及び人間総合福祉学科課長を兼任されている城田忠先生をお迎えしました。

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 社会福祉士・介護福祉士・保育士・心身機能運動療法資格・レクリエーションインストラクターといった多彩な資格と免許を保持されていますが、今回は特に運動療法の講義をしていただきました。

 

 運動療法とは、高齢者に対するQOL(Quality of Lifeは、『生活の質』と訳され、人間らしく満足して生活しているかを評価する概念)ADL(Activities of Daily Living『日常生活動作』と訳され具体的には、食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な行動)の、維持・向上につながり、この高齢化社会において大切な役割を担っています。

 まず、ウォーミングアップとして、後出しじゃんけんをしました。リーダーがじゃんけんを出したのを見てすぐに、それに勝つようにグーチョキパーを選んで出すのですが、案外勝つのは容易ですが、負けるのは難しい!しかし間違えたとしても前頭葉を刺激するのでとても脳に良いのだそうです。さらに、手先を握ったり広げたりするのは血流も良くし、声をポンと元気よく出しながら、肩甲骨も意識してやると効果的だそうです。

 次に昨今、口腔ケアも重要視されており、誤嚥を防ぐためにも注目されているのが「パタカラ」この体操は、「パ・タ・カ・ラ」と発音することで食事に必要なそれぞれの筋肉を鍛えます。

 その他にも、尖足にならないために、足底を鍛える行進(マーチ)しながら、1~30をカウントしつつ、さらに発展させて、3の倍数で手を叩いたり、床につける足の位置を工夫したりと座位で簡単にできる体操を教えていただきました。

 午後は、まずタオルを使った体操を行いました。タオルを使うことによって安定感、安心感もあり、座位のままでもかなりの動きが展開できます。好きな音楽を効きながら聴きながらするとα波が出てさらに効果的です。一つ気を付ける点は基本的に首は回さないということ。めまいや脳梗塞などの引き金になる可能性があるそうです。  次に指ヨガを指にあるあらゆるツボを図を見ながら、軽く刺激を与えていきました。セミナー参加者の皆さんからは、自分の不調の部分と図の説明がピッタリ合っていたと言う方も多く、改めて自分の身体と向き合う良い機会になったと好評でした。

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 その後は、新聞紙を使って楽しくできる視力アセスメントをしました。まず、参加者の趣味を聞いていきます。それら(トールペイント・雑貨・尺八・海外ドラマなど)をホワイトボードに書き、新聞紙を見ながらその言葉を多く探し出して競うというゲーム方式で行いましたが、確かに大半の高齢者の方はこのアセスメントを行なわずとも、新聞文字を読むのは難しいと言われる方が多く、実際に行う場合は拡大コピーしたものでやってみる方が良いと感じましたが、とても参考になりました。

 運動療法は、芸術療法セミナーでは最近、講義を実施していなかったので、参加者の方からは新鮮に感じたとおっしゃっていただきました。これからも、楽しく実践で行えるヒントをたくさん見つけることができましたので、今後に繋げていけたらと思いました。城田先生、ありがとうございました。

平成26年度 芸術療法愛媛セミナー 第5回 「絵画造形療法」 

2015年6月5日 金曜日
日時:平成27年2月1日(日)
場所:河原医療大学校

絵画造形療法講座 「普段着の芸術療法」をテーマに昨年度に続いて、心理カウンセラー・アートセラピストのスー・リー先生に講義をお願いしました。
まず、本日のルールとして、
①  eye contact(アイコンタクト) ②  listening(よく聞く) ③ have fun(楽しんでしよう)というものを念頭において始まりました。

 

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まず、サイコロにいろんな表情の顔を描いている物を一人ずつ転がしていき、出た顔が示す感情について、最近思ったことやあったことを順に説明していきました。
あまり自分では感じていなかった感情も、振り返ってみれば思い出すこともあり、フィードバックするのには勉強になりました。

 

 

 

 

 

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そして、ふちどりされた絵を使った作品制作 “ジンジャーブレッド パーソン”を用いて、最終的にはグループアートを完成させました。
第三者を創り出すことによって、実は自分自身を描いて投影していたようです。
それぞれ全く違う個性的なものに仕上がりました。

 

 

 

 午後は知育玩具のワミーでボールを作り、テーブルの上で転がして受け取った人が投げ手からの質問に答えるというゲームをしました。アイスブレークとして、様々な場面で導入として使えると思いました。

 そして、折り紙を使った作品制作では…まず好きな折り紙を一枚選び、好きな形に切りました。紙に貼り付けて、その上から準備していただいていたいろんなジャンルの切り抜きを用いてコラージュを完成させました。スタートしてから、先生にそろそろ仕上げましょうと言われるまで、40分も経っていたとは全く気付かず、こんなに集中して作業したのはいつ以来かと驚きました。自分の内面とじっくり向き合うことも時には大切ですね。
 絵を描くことに苦手意識を持っている参加者の方も夢中で無心になれたそうです。
とても貴重な時間を過ごすことができました。

 

 

 

平成26年度 芸術療法愛媛セミナー 第3回 「園芸療法」

2015年5月22日 金曜日

アメリカ園芸療法協会とカナダ園芸療法協会認定のHTRである、田崎史江先生をお迎えして園芸療法を学びました。

HTR…認定されるには、関連分野で就業し、より高い登録レベルを目指して勉学、さらに実地の経験を積んでいる人が対象で、長期間園芸療法の仕事をした実績が必要となります。)

 

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まずは、プロジェクターを用いて園芸活動の療法的利用の歩みについて

世界の国々と日本の相違点や、

高齢者にとっての園芸療法についての利点や、

園芸療法を導入するためには何が必要なのか、

細やかな説明がありました。

 

 

 

写真を多く取り入れて、大変分かりやすく参加者にとって様々なヒントがあったと思います。

 

 

 

 

 

 

午後は、実際に作業を試みました。

 

 

 

花の寄せ植えでは、作業を分析するため、まずは文章化し、工程を一目で理解できるように図も書き加えて、作業の特性を考えました。花苗の特長を頭に入れながら、材料を選び、鉢に土を入れて各自選んだ花苗を植えていきました。

手順の中で、声かけ・説明内容・注意の促し方など、クライアントとの関わりの持ち方についても学びました。

安全に道具が使えているか気にかけたり、会話を注意深く聞いたり、作業中の表情をよく見て、楽しんで興味を持ってもらっているか常に目配り、心配りが大切だと気付きました。

 

 

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そのあとは、ハーブを使って、可愛いハート形のポプリケースをフェルトで制作しました。

 

 

 

・ローズマリー(記憶力・集中力に作用)

 

 

 

・ラベンダー(鎮静・抗菌・殺菌)

 

 

 

・レモングラス(抗菌・殺菌・虫よけ)

 

 

 

・ゼラニウム(鎮静・ホルモン分泌の調整)

 

などから、自分の気分や好みにあったハーブとフェルトの色を選び、みなさん、それぞれ個性的な作品ができました。色の組み合わせ方で雰囲気が変わりますよね。

 

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土や花苗に触れることで、時間を忘れて夢中になっている自分に 驚き、改めて園芸療法の奥深さに気づいた今回のセミナーでした。

 

 

 

東温市脳トレ大学リーダー募集

2015年4月9日 木曜日
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